ザンギは、北海道で鶏の唐揚げを指す呼び名です。
一般的な鶏の唐揚げより味付けが濃く、醤油ベースのタレに漬け込むのが代表的な特徴ですが、濃さだけで両者を分けることはできません。
違いを先に整理し、釧路発祥の経緯、名前の由来、家庭での作り方へ進みます。釧路のザンタレや、札幌で食べられる店も掲載しました。
※掲載情報は2026年8月10日に確認しています。営業内容は変わることがあるため、来店前にリンク先の最新情報をご確認ください。
目次
ザンギと唐揚げの違い
ザンギは、鶏の唐揚げを指す北海道の呼び名です。
濃い味付けや、醤油ベースのタレへの漬け込みが代表的な特徴に挙げられます。
ただし、定義は地域によって異なります。
「下味が濃ければザンギ」「薄ければ唐揚げ」と機械的に分けられるものではありません。
| 比較する点 | ザンギの特徴 |
|---|---|
| 呼び名 | 北海道で鶏の唐揚げを指す呼び名 |
| 下味 | 醤油を軸に、酒、しょうが、にんにくなどを合わせて漬け込む |
| 味の濃さ | 一般的な鶏の唐揚げより濃いとされる |
| 鶏肉 | 骨付きと骨なしがあり、現在は骨なしが一般的 |
| 食べ方 | そのまま食べるほか、揚げたあとにタレをつける場合もある |
| 呼び名の広がり | タコザンギ、サケザンギなど、鶏以外にも使われる |
表にあるのは、あくまでザンギによく見られる特徴です。
家庭や店によって下味とタレが異なるため、味付けだけで唐揚げと完全に区別することはできません。
ザンギの発祥と名前の由来

発祥は昭和30年ごろの釧路
ザンギは昭和30年ごろ、釧路市末広の鶏料理店が、鶏一羽をぶつ切りにして唐揚げにしたことから始まったとされています。
鳥松|元祖のザンギを食べるなら
発祥の店とされるのが、末広の「鳥松」です。
現在広く見られるザンギは骨なしですが、元祖は鶏肉を骨ごとぶつ切りにしたものでした。
ウスターソースに似た秘伝のタレをつけて食べます。
営業時間の目安は17:00〜23:00で、日曜定休です。
店舗公式サイトや公式SNSは確認できないため、遠方から向かう場合は電話で営業状況を確かめてください。
- 住所:北海道釧路市栄町3丁目1-1
- 電話:0154-22-9761
- 営業時間:17:00〜23:00
- 定休日:日曜
- 出典:釧路・阿寒湖観光公式サイト「ザンギ」、Googleマップ「鳥松」店舗情報
「炸鶏」に「ン」を加えたという説
名前については、中国料理の鶏の唐揚げを意味する「炸鶏(ザーギー)」に、幸運の「運(ン)」を加えて「ザンギ」と呼んだという説があります。
名前の由来が確定しているわけではないため、あくまで一説です。
鶏以外にもある「〇〇ザンギ」
北海道では、タコやサケなどに衣をつけて揚げた料理にも「ザンギ」の名が使われます。
農林水産省の資料では、「タコザンギ」「サケザンギ」が例として挙げられています。
鶏肉を使うザンギが基本ですが、「ザンギ」という呼び名は食材名と組み合わせて広がっています。
メニューで「〇〇ザンギ」と書かれている場合は、〇〇の部分を見ると食材が分かります。
出典(ザンギの特徴・語源説・「〇〇ザンギ」):農林水産省「うちの郷土料理|ザンギ 北海道」
ザンタレはザンギにタレをかけた釧路の料理
ザンタレは、揚げたザンギに甘みと酸味のあるタレをかけた料理です。
釧路町は「南蛮酊」をザンタレ発祥の店として紹介しています。
ザンギとザンタレの違いはタレの使い方です。
ザンギは下味をつけて揚げた状態を指し、ザンタレは揚げたザンギの上からタレをかけます。
釧路のザンギにつけダレを添える食べ方とも別に整理しておくと、メニューを選びやすくなります。
南蛮酊|元祖ザンタレを食べるなら
南蛮酊は釧路市中心部ではなく、釧路町遠矢にあります。
営業時間は11時から19時まで。月曜と火曜が定休日です。
- 住所:北海道釧路郡釧路町遠矢1丁目39
- 電話:0154-40-3117
- 営業時間:11:00〜19:00(L.O.18:30)
- 定休日:月曜・火曜
- 出典:釧路町「南蛮酊」、南蛮酊公式Instagram
札幌でザンギを食べるなら

札幌では、中国料理店、ザンギ専門店、持ち帰り専門店と、店の種類から選べます。
店内でほかの中国料理と一緒に味わうなら布袋、味の種類や立地で選ぶなら札幌ザンギ本舗、家で食べる分を買うならひろちゃんが候補です。
| 店 | 店の種類 | 向いている場面 | 営業時間 |
|---|---|---|---|
| 中国料理 布袋 本店 | 中国料理店 | 店内でザンギと中国料理を食べる | ランチ11:00〜14:30(L.O.)/17:00〜22:00(L.O.21:00) |
| 札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店 | ザンギ専門店 | 札幌駅周辺での昼食・夕食・持ち帰り | 11:30〜23:30(L.O.23:00) |
| 札幌ザンギ本舗 すすきの店 | ザンギ専門店 | すすきので昼から夜まで | 11:00〜24:00 |
| 塩ザンギとお総菜ひろちゃん 琴似店 | 持ち帰り専門店 | JR琴似駅周辺でザンギや総菜を買う | 月〜土11:00〜21:00/日11:00〜20:00 |
中国料理 布袋 本店
西11丁目駅から徒歩約5分の中国料理店です。
ザンギを店の代表的な料理として紹介しており、店内飲食のほか、持ち帰りにも対応しています。
本店は移転のため休業していましたが、2026年2月22日に旧店舗の向かい側で営業を再開しました。
- 住所:札幌市中央区南1条西9丁目5-1 札幌L19ビル1階
- 電話:011-272-4050
- 営業時間:ランチ11:00〜14:30(L.O.)/ディナー17:00〜22:00(L.O.21:00)
- 定休日:不定休(毎月案内)
- テイクアウト:あり
- 出典:布袋グループ公式サイト「中国料理 布袋 本店」
札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店
JR札幌駅北口から徒歩約3分。
ザンギは1個から注文でき、複数の味が入る「ザン盛4」もあります。
塩ザンギ弁当と醤油ザンギ弁当は、ジャンボザンギ4個入りで各715円です。
- 住所:札幌市北区北8条西4丁目13-3 金子ビル1階
- 電話:050-5385-3490
- 営業時間:11:30〜23:30(L.O.23:00)
- テイクアウト:あり
- 出典:札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店、料理・テイクアウトメニュー
札幌ザンギ本舗 すすきの店
すすきの店は11時から24時まで営業し、ランチ、テイクアウト、デリバリーに対応しています。
「ザン盛4」はおまかせの4種盛り。
定食で食べるなら、塩または醤油のジャンボザンギが4個付く定食があります。
- 住所:札幌市中央区南6条西4丁目 G4ビル1階
- 電話:050-5385-3486
- 営業時間:11:00〜24:00
- 定休日:なし
- テイクアウト:あり
- 出典:札幌ザンギ本舗 すすきの店、料理・ランチメニュー
塩ザンギとお総菜ひろちゃん 琴似店
JR琴似駅高架下、琴似ステーションプラザB棟にある持ち帰り専門店です。
塩ザンギのほか、手作りの総菜も扱っています。
営業時間は月曜から土曜が21時まで、日曜は20時までです。
ひろちゃんザンギは、琴似店のほか、澄川店(本店)、南7条店、北24条店、環状通東苗穂店も札幌市内にあります。
店舗ごとに営業時間が異なるため、利用する店の公式Instagramを確認してください。
- 所在地:札幌市西区琴似1条1丁目1-20 JR琴似駅高架下(琴似ステーションプラザB棟)
- 電話:011-621-6500
- 営業時間:月〜土11:00〜21:00/日11:00〜20:00
- 営業形態:持ち帰り専門店
- 出典:北海道ジェイ・アール都市開発「塩ザンギとお総菜ひろちゃん 琴似店」、琴似店公式Instagram、ひろちゃんザンギ公式店舗一覧
家で作るザンギの基本レシピ

農林水産省が掲載する4人分のレシピでは、鶏もも肉1枚に対して酒と醤油を各大さじ2使います。
しょうがとにんにくを加え、1時間から半日ほど漬け込む作り方です。
材料(4人分)
- 鶏もも肉:1枚
- 酒:大さじ2
- 醤油:大さじ2
- こしょう:少々
- しょうが:1片
- にんにく:1片
- 小麦粉:少々
- 揚げ油:適量
作り方
- 鶏もも肉を一口大に切ります。
- 袋に鶏肉と調味料を入れてよくもみ、1時間から半日ほど漬け込みます。
- 別の袋に小麦粉と鶏肉を入れ、小麦粉をむらなく薄くまぶします。
- 中温の油でゆっくり揚げ、表面がカリッとして油の音が静かになったら取り出します。
地域や家庭によって漬けダレの味付けは異なります。
上記は農林水産省に掲載されている一例で、唯一の決まった配合ではありません。
よくある質問
Q. ザンギと唐揚げは結局どう違うのですか?
A. ザンギは、北海道で鶏の唐揚げを指す呼び名です。
濃いめの下味が代表的な特徴ですが、味付けだけで両者を分ける統一基準はありません。
Q. ザンギはどこの料理ですか?
A. 北海道の郷土料理です。
農林水産省は、昭和30年ごろに釧路市末広の鶏料理店で始まったと紹介しています。
Q. ザンギは鶏肉だけですか?
A. 基本は鶏肉ですが、北海道ではタコザンギやサケザンギという呼び名も使われます。
食材名が付いている場合は、鶏以外のことがあります。
Q. ザンタレとは何ですか?
A. 揚げたザンギに甘酸っぱいタレをかけた料理です。
釧路町の南蛮酊が発祥の店として紹介されています。
Q. 札幌駅の近くで食べられますか?
A. 札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店が、JR札幌駅北口から徒歩約3分の場所にあります。
営業時間は11時30分から23時30分です。
まとめ

ザンギは北海道で鶏の唐揚げを指す呼び名で、醤油ベースの濃い下味が代表的な特徴です。
ただし、唐揚げとの間に明確な線引きがあるわけではありません。
発祥は昭和30年ごろの釧路とされ、骨付き肉とつけダレを組み合わせた元祖の形から、骨なしザンギ、タコザンギ、サケザンギ、ザンタレへと呼び名や食べ方が広がっています。
札幌で店内飲食なら布袋本店か札幌ザンギ本舗、持ち帰りなら札幌ザンギ本舗かひろちゃんが候補です。
札幌駅周辺、すすきの、琴似と場所も分かれるため、移動先に合わせて絞れます。
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