夏の北海道グルメ旅。甘いとうもろこしとメロンに出会う、旬のひととき

夏の北海道は、空の色が本州とは少し違って見える。
すっと乾いた風、涼しげな空気、そして広がる畑の向こうにぽつんと立つ直売所。

そんな景色の中で食べた、1本のとうもろこしと、ひと口のメロン。
「これが本当の旬なんだな」と思ったのは、8月のことだった。

今回ご紹介するのは、札幌・新千歳空港の近郊で出会える、とうもろこし&メロンの旬グルメ旅
レンタカーでも、電車とバスでもアクセスできる範囲で、夏ならではの味と出会える場所を巡ってみた。

甘さが桁違い。札幌の「焼きとうきび」は夏の風物詩

まず外せないのが、札幌の中心部で楽しめる焼きとうきび

▶ 大通公園の焼きとうきびワゴン(札幌市中央区)

所在地:北海道札幌市中央区大通西3

札幌の夏を象徴するように、大通公園ではとうもろこしの香ばしい香りが漂ってくる。
醤油だれを塗って炭火で焼いた「焼きとうきび」は、まさにローカルソウルフード。
パリッとした皮の下からじゅわっと甘みが広がる。まるでスイーツのようなジューシーさ。

【豆知識】
北海道ではとうもろこしのことを「とうきび」と呼ぶ。道民にとっては馴染みの深い言葉だ。

地元農家の味をそのままに。札幌近郊のとうきび直売所へ

市内から車で30〜40分圏内にも、とうもろこしの名所がいくつもある。

八紘学園 農産物直売所(札幌市豊平区月寒)

所在地:北海道札幌市豊平区月寒東2条13丁目1-12 学校法人八紘学園北海道農業専門学校内

農業の専門学校が運営する直売所で、とうきびが出る時期は毎年行列ができる。
糖度の高い「ゴールドラッシュ」や「ピュアホワイト」など、人気の品種が並ぶ。
早い時間に行かないと売り切れるほどの人気ぶり。

土の香りがほのかに残る新鮮なとうもろこしは、ゆでるよりも蒸すのがおすすめ。
家に持ち帰って、皮ごと蒸してかぶりついたら、口の中に広がる甘みと香ばしさにびっくりする。

くるるの杜 農畜産物直売所(北広島市)

所在地:北海道北広島市大曲377-1

札幌市から車で約30分、北広島市にある体験型農業施設「くるるの杜」。
直売所には地元の農家さんが収穫したばかりのとうもろこしや野菜が並ぶ。
朝採れのとうきびは粒が大きくて張りがあり、焼いても茹でてもおいしい。

直売所の外にはベンチもあり、その場で丸かじりするお客さんもちらほら。
とうきびの甘さが、北広島のさわやかな風と混ざって、まるで映画のワンシーンのよう。

メロンを味わうなら、新千歳近郊がアツい!

新千歳空港周辺は、実はメロンの産地が点在しているのをご存じだろうか?
夕張や安平、長沼など、空港から車で30分〜1時間の距離に、メロンのおいしい直売所が数多く存在する。

道の駅あびらD51ステーション(安平町)

所在地:北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1

新千歳空港から車で約40分。鉄道の展示とともに人気を集める道の駅だが、夏の主役はなんといってもメロン。

夕張系の赤肉メロンや、さっぱり系の青肉メロンなど、好みに応じて選べる。
カットメロンの試食販売があり、気に入った品種をその場でお取り寄せ注文することもできる。

特設の屋台で販売されている「アサヒメロンソフト」は絶品。
香り高くて甘すぎず、空港帰りのご褒美スイーツにぴったり。

長沼町・リストランテ クレス(長沼町)

所在地:北海道夕張郡長沼町東3線北10号

農園レストランとして知られる「クレス」では、季節によってメロンを使ったデザートプレートも登場する。

自家農園で採れた果物をふんだんに使い、スイーツも地元愛が詰まっていて、都会にはないやさしい味がする。

メロンやとうもろこしの「おいしい食べ方」、知ってますか?

実際に現地の人から聞いた、とうもろこしとメロンを「いちばんおいしく食べるコツ」を紹介します。

▶ とうもろこし:買ってすぐが勝負!

とうきびは、収穫から時間が経つごとに糖度が落ちる。
買ったその日のうちに食べるのが理想。

おすすめは皮付きで5〜6分ほど蒸す方法。
甘みと水分が逃げず、粒がぷちっとはじける感じがたまらない。

焼きたい人は、アルミホイルに包んで魚焼きグリルでじっくり。醤油+みりんで味付けすれば、札幌の屋台気分に。

▶ メロン:追熟で“ちょうどいい”を見極める

買ってすぐ食べるよりも、常温で数日置いて、
「ヘタがしおれてきて、果肉にほんのり弾力が出た頃」がベスト。

冷蔵庫で冷やすのは、食べる3時間前くらい。
冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので要注意!

旅のおみやげにも、お取り寄せにも

札幌駅や新千歳空港には、とうもろこしとメロンを使ったお土産もたくさん。
とうきびチョコや、メロンゼリー、冷凍カットメロンなど、手軽に楽しめるものが揃っている。

また、地元の農家さんが運営しているオンラインショップや、ふるさと納税を活用すれば、自宅でも北海道の夏の味を再現できる。

【例】

  • JAなんぽろ(長沼町)メロン直送便

  • 八紘学園のオンラインストア(期間限定)

  • ふるさと納税:安平町・夕張市・長沼町 など



夏の味は「旅の途中」にある

北海道の夏は短い。
でも、その短い間にだけ出会える“味”が、確かにある。

とうもろこしの皮をむくときのあの音。
メロンの香りが立ちのぼる瞬間。
農家のおじさんが「今朝採れたばっかだよ」と笑ってくれた顔。

そんな一瞬一瞬が、「ああ、北海道に来てよかった」と思わせてくれる。

ぜひこの夏は、札幌近郊や新千歳空港周辺をぶらりと巡って、
旬のとうもろこしとメロンに出会う旅へ出かけてみてほしい。

その甘さは、きっと記憶に残る。



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